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So!YoON! / ミュージシャン
彼女のダンステリア So!YoON! / ミュージシャン  自己探求を深め、音楽とともに進化する。

彼女のダンステリア
So!YoON! / ミュージシャン
自己探求を深め、音楽とともに進化する。

2022.12.01

“ガールとカルチャーがドッキング⁉︎”
これは私たちが大切にしているシンディのあの歌にあった和題キャッチコピーから。
一見むちゃくちゃに読み取れるけど、でもだんだん愛着湧いてきました。
男子に負けず刺激的なクリエイションを提示する人たち。
編集部員が心からファンになったアーティストと向き合い、
彼女たちが何を思い、何のためにクリエイティブでいるのかについてしっかりと聞いてきました。

Interview_Yuki Kikuchi
Translation_Hechon Lee

So!YoON!(読み:ソユン)、ミュージシャン。バンドSE SO NEON(読み:セソニョン)のフロントを務め、2021年のYoutube Musicの新人アーティスト支援プログラム「Foundry」において、グローバルアーティストのなかで唯一の韓国バンドとして選出。個人名義So!YoON!としてはガールフイナムのライブ出演後、アルバム制作準備中とのこと。今後大きく再始動する予感!

Instagram @sleeep__sheeep

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前回の記事では、12歳のときにギターを弾き始めたって言ってたけど、意識的に曲作りを始めたのはいつから?
15歳頃かな。
ーその後、自分の曲を作ってみようと思ったきっかけはあった?
私の場合、特定のミュージシャンに憧れたりしてこなかったから、最初は音楽を作るってことより、とにかく表現したいって気持ちが強かったんだよね。あるタイミングで弾き始めたギターが、表現を形にするための便利なツールだって分かって自己表現が積極的にできるようになったわけだけど、音楽は表現を上手く形にできる一つの手段として上手く機能したって感じかな。うん、いまこれを話していて、だから今日まで制作し続けてこれたんだって、なんだか自分で納得した。
ー最初に作った曲は、誰かに発表する前提で作ったの? それとも自分のため?
いまもだけど、本当に私ってシャイで…。昔はもっと引っ込み思案だったから、作った曲を誰かに聞かせることなんて到底できなかった。だから誰かのリアクションを想像して曲作りをすることなんてなかったし、自分独りでこっそりと作ってた。そこから仲の良い友達に少しずつ聴かせてみて、その時の皆んなの反応から、ちょっとずつ勇気を貰っていった感じかな。本当にちょっとずつ。
ーその当時、自分の曲がいいなと思った瞬間はあった?
ない! 周りの反応で印象が変わったこともあったけど、いま話したように、音楽を始めたきっかけは、そもそも自分自身のためだったから。でも納得いってる部分とそうじゃない部分の両方が常にあった。まだまだ完璧じゃなくて恥ずかしい気持ちがある反面、これをいろんな人に聴かせないといけないって使命感のようなものがだんたん芽生えてきて。でもいつかそうなるみたいな時期を待ってたわけでもなく、自然な流れでいまの状態になったと思う。
ーいちばん最初に個人的に発表した曲について教えて。
中学2年生のときにブルースっぽい曲を作ってそれをyoutubeにアップした(笑)。あとは16歳の時にコンテストに曲を送ったことがあって、入選してシングルを出せた。
ーシャイな性格で人に聴かせることも苦手だったわけだけど、曲を人に披露したいと思えるスウィッチって何かあった?
自信がない方のシャイじゃなくて、外交的な性格じゃない方のシャイだったから、小さい頃からステージで演奏することは大好きだった。私ステージの上ではシャイじゃなくなるんだよね(笑)。だんだん自分の曲をいろんな人に聴かせたくなって、そういう機会を増やしていった結果デビューに繋がったんじゃないかな。
ー作詞作曲はどうやって学んだの? やってみようと思ってる人はまず何から始めるべきかな?
ある程度ギミックを勉強すれば簡単に音楽は作れると思うけど、私がそうしたように、本をたくさん読んでいろんな経験をすることが大事な気がする。そうすれば自分だけのメロディが見つかって、きっといい音楽が作れるはず!
ー曲を作るときって実体験をもとにしてる? それともイメージやフィクション?
ソロとバンドでやり方は違うけど、フィクションやイメージから作ることはなくて、いままであった経験がベースになってる。それって小説家が小説を書くときに、全てが実体験をもとに書いてるわけじゃないことと似てない?
ーそれじゃ、いままで読んだ本で衝撃を受けて自分の表現にも役立った本ってあったりする?
直接何かの作品がインスピレーションになったってことはないかな。私にとって本はブースターのようなもので、例えるなら心に空いている穴のようなもの、何か欠如している部分を補う存在として本がある気がする…。
ー具体的にどんな実体験から曲を作ったの?
SE SO NEONの『이방인 (Stranger)』っていう曲は弘大に住んでたときのこと。街の人が多い様子とか。
ーソユンが普段から大事にしてることって?
最近はよく食べて、よく寝て、よく休むことかな。当たり前なことなんだけど、それができてからいろんなことが上手くいくようになったの。心も体も健康的でいることは大事だし、そうあることがクールだと思ってる。
ー前回の取材では結局音楽を作る行為そのものを愛してるって言ってたけど、音楽を作り続けてきてソユンが得た特別なことは?
曲が完成したときは幸せだと感じるときはあるけど、日々音楽に触れてよかったとか幸せとかって感覚よりも不可抗力的にやってるという感覚の方がリアルかも。
ー最後に、これから表現してみたい人たちへメッセージがあれば!
最近はなんでも簡単にできるよね。それって表現したい人にとってはいい時代だと思うけど、どうあるべきかを考えた方がいいなとは思う。人に見せつけるためのものではなく、自分だけが持っている目線がなんなのかを探求することにフォーカスしてみてください!

自分のことは自分で紹介! So!YoON!についてのライナーノーツ。

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