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咲月と考える25歳からのハローワーク vol.2 半澤慶樹
咲月と考える25歳からのハローワーク vol.2 半澤慶樹

Job Guidance from the 25-year-olds

咲月と考える25歳からのハローワーク vol.2 半澤慶樹

2020.06.19

好きなことを仕事にすることだけが理想ではないし
毎日9〜5時まできっかり働いてオフの時間を充実させることも大いにアリだけど
もし、いまの仕事で“ガマン”しているなら、ここでひとつ向き合い直してみては?
ガールフイナム読者と同世代の東咲月ちゃんが、そんな悩める同志たちを応援すべく、
実際に彼女の周りで活躍している方にインタビューを敢行しました。
11月に公開した前回の記事から約半年、好評だったので連載化しました!
取材時はコロナ禍の影響があった頃…。仕事が減ってしまったり、逆に忙しくなりすぎてしまったり
変化が目まぐるしかったですが、そんな未曾有の事態をどう捉え、どう転換していったのかを
〈パーミニット(PERMINUTE)〉のデザイナー、半澤慶樹さんから学んできました!

[INTERVIEW]
Interviewee_Yoshiki Hanzawa
Interviewer_Satsuki Azuma
Photo_Rina Iwamoto

[MOVIE]
Video_Rina Iwamoto
Music_Bloomoon
Director_GIRL HOUYHNHNM

半澤慶樹

ファッションブランド〈パーミニット〉デザイナー。文化服装学院卒業後、東京コレクションを発表の場にユニークな実験から生まれた生命と衣服の新しいかたちを提示し続けている。

CHECK THE INTERVIEW!

デザイナーになりたい。震災をきっかけに初めて自分から言えました。

「両親が教育系の職業で本当だったら僕も教師になる予定でした。でも受験当日に大学が地震で壊れて。このまま浪人して大学に行くくらいだったら、ずっと好きだったファッションの仕事がしたいって思ったんです。子供のときから誕生日プレゼントですら欲しいものを言えなかったのに、これは自分から言えたのはいま振り返ると人生を変える大きな出来事でしたね。とくにそういう性格って訳ではないんですが、浪人中は家にいるしとにかくあらゆる知識を吸収してやろうって前向きなマインドでしたよ。そうやってとにかく手を動かすという点では、デザイン画を書くだけじゃなくてボディに布をピン打って形を作ったり、作っているときがいちばん救われる気分ていうか…。震災を経てより自分が生きてた証を残したいって思い始めた気がします。こういうつまずきそうになったときはまずは気分転換。部屋を片付けたり、髪の毛を切ってみたり、爪を塗ってみたり(笑)。いつもと違う事をやってみる。そんな小さなトライ&エラーの繰り返しがいまのブランドのコレクションにも繋がっていたりするんですよ、僕の場合」。

インタビューを経て、咲月ちゃんが思ったこと。

コロナ禍で仕事や結婚式や旅行などなど、大切な予定が狂ってしまった…という人もいると思います。まさに、私もそのひとりでした。そんな時期に取材することにもなり、東日本大震災を人生の分岐点としてデザイナーの職についた半澤さんに今回はお話を聞いてみたくなりました。逆境から立ち上がってゴールを目指してきた人はやっぱり強い。なんの問題もなくここまできた! という強運の持ち主もいるかもしれないけど、ガールフイナムの読者のみなさんにはそうなってほしいのではなくて、共に立ち上がって行こう! と伝えたかったんです。コロナもそう、私たちはいままで何回も逆境を乗り越えてキタッ! そう思えば、これから何があっても生きていけそうな気がしませんか? そして、そういう分岐点で自分に正直な決断をしていくことが進むべき道を切り開いていく一個のきっかけになるのではと学んだ東でした☺。