Romantic Beads.
きらめく光に魅せられて。
気になるビーズクリエイター。
とあるプレスルームの展示会にお邪魔した際、
偶然目にしたビーズジュエリーブランド〈Hayato Oshima(ハヤト オオシマ)〉。
その繊細にきらめくロマンティックな佇まいに、
編集部みんながその場で虜になってしまいました。
こんなに美しい作品を作るのはどんな方なんだろう……?と気になったので、
早速デザイナーの大島さんにインタビューを敢行。
制作するにあたってのルーツなど、興味深いお話をたくさんお伺いしてきました。
Photo_Ton(RETUNE REP)
creator’s plofile
大島颯斗さん
Instagram:@hayato_beads文化服装学院に在学中の3年生。刺繍の授業をきっかけにビーズ刺繍をはじめ、現在はオーダーメイドで刺繍やジュエリーの制作を行う。キラキラと輝く繊細な作品は業界内で注目を集め、ファンも多数。
日常に差し込む光がインスピレーション源
- ービーズ刺繍を始めたのは文化服装学院の授業がきっかけという大島さん、刺繍だけでなくジュエリーも手がけていますが、その経緯を教えてください。
- きっかけは授業でしたが、そこからどっぷりハマり、いろいろなものに刺繍するようになりました。それこそ初めはスニーカーや帽子に刺繍していましたが、友人にネックレスを作ってほしいと依頼されたときがあって。それをインスタグラムに投稿してくれて、そこから広がっていろんな方からご依頼をいただけるようになりました。
- ーきちんとブランドとして確立したタイミングなどはありますか?
- あまりそういった自覚はなくて……。オーダーいただいたものを作り続けているうちに、気づいたらいろいろな方が知ってくれていましたね。ちょうどこの秋冬シーズンに初めてコレクション形式で作品を発表しました。
past work①
コレクションの一部であるヘアピンとイヤリング。「シャボン玉と泡をテーマに、ロマンティックなムードに仕上げました」。
- ー作品を作るにあたって、テーマやイメージソースのようなものはありますか?
- これといって大きなテーマは設けていないのですが、昔からちょっとファンシーなかわいらしいモチーフが好きで。「シルバニアファミリー」などもよく集めていたんですよね。それが自然と反映されているのかなと思います。
- ーきらきらとした光がきれいな印象も受けます。
- まさにそうです、“光”に着目して制作をしています。水面やコンクリートのキラキラとした反射や車のボンネットの光に惹かれるんです。あとは、イソギンチャクやサンゴなどの海の生き物も好き。あえて少し気持ち悪く思えるものを美しく表現したいと思っています。
- ービーズはどういったものを使っていますか?
- 光の入り方がきれいに見えるもの。あとはほとんど直感で、その場で惹かれたものを購入しています。よく買いに行くお店は「貴和製作所」か浅草橋にあるビーズの問屋街。とにかく種類が豊富で、いろいろなパーツが揃っているんです。
- ー道具は針と糸、ハサミがあればできるものなのでしょうか?
- そうですね、ひと通り刺繍に必要な道具があれば大丈夫です。針は生地の穴が目立たないよう細めなものを、糸はビーズと相性のいいナイロンの糸を使っています。
- ー大島さんの作品は、とにかく繊細な印象があるのですが、完成形をイメージしながら刺繍しているんですか?
- 縫っているうちに次はどのパーツを使おう、とかどこに縫いつけよう、とか決めていくタイプです。ただ、どの作品もゴテゴテさせたいなと思いながら作っています。
past work②
ネックレスは存在感のある大ぶりなパーツを使うことが多いのだそう。「お客さんのリクエストを聞きつつ、トーンを合わせたビーズを組み合わせるのが鉄則」。
私物で被っているというキャップ。「ロゴキャップのカジュアルなイメージに寄せて、石のパーツを中心に刺繍しました」。
編集部員の私物に刺繍をしてもらいました!
なんと今回、特別に編集部員の私物に刺繍をしていただいてしまいました……! チョイスしたアイテムは、プレーンなデニムジャケット。「普段はスニーカーや帽子など縫いにくいものに刺繍することが多いので、比較的縫いやすかったです。襟元から垂れるように縫い付けたのがポイントです」。
完成したのがこちら。刺繍は襟元のみとささやかながら、存在感は抜群。シンプルなデニムジャケットが特別な一着に様変わりしました!