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Touch the Sound.
いまこそアナログ。オーディオテクニカの“蚤の市”が刺激的!
1962年にレコード針、カートリッジからスタートした〈オーディオテクニカ〉。
今日に至るまで、技術の進歩を重ねながら
ミュージックラバーを支えるプロダクトを数多く生み出してきました。
創業60周年を迎える今年、“もっと、アナログになっていく。”
というメッセージのもと「Analog Market」を11月頭に開催。
モデルのNANAMIちゃんと一緒にイベントにお邪魔して
そのスピリッツを多方面から体感してきたので、レポートをお届けします!
Photo_Yui Sakai
Model_Nanami Keyes(TOMORROW TOKYO)
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What’s “Analog Market”?
11月4日から三日間開催された、〈オーディオテクニカ〉の60周年を記念するイベント。レコードを中心にアートや古着などの販売、ものづくりのワークショップなど、衣食住のあらゆる観点から「アナログなもの」を体験できるブースが勢揃い。発展し続ける技術の恩恵を感じながらも、フィジカルに人が集まる空間であえて手間がかかる方法を選ぶことのよさも楽しめる内容で、大盛況を収めました。
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PROFILENANAMI KEYES
Instagram:@nanami_keyes
2002年生まれ。ファッションブランドのルックや女性誌のビューティ企画を中心に活躍中のモデル。凛としたクールな表情のなかに、たまに見せるあどけなさも魅力的。音楽好きのお母さんの影響もあって、幼少期からレコードは身近な存在。ダンスミュージックが大好きでイベントやフェスにも数多く足を運んでいる。
PROFILE
01 Sound Burger体験
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1982年に発売したポータブルレコードプレーヤー「サウンドバーガー」の復刻モデル。レコードを挟むデザインになっているからその名前が付けられたそうで、キャッチーなネーミングも魅力の一つです。ボタンを押すだけで自由自在に音楽を再生できるスマホとは違い、聴きたいところに針を落としたり、A面を聴き終わってB面にひっくり返したりというレコードならではのひと手間が愛おしい。80年代のオリジナル発売当時にはなかったBluetooth機能やUSB充電機能が追加され、ワイヤレスのヘッドホンやスピーカーと接続できるようになったので、手軽にレコードの音質をそのまま楽しめることが新鮮でした。スキップや早送りも簡単じゃないし労力がかかる分、アナログで聴くと音楽とより真摯に向き合えます。実際に自分で選盤することでレコードをもっと身近に感じられるブースになっており、NANAMIちゃんも時間をかけて選んだ一枚にじっくり聴き入っていました。
02 Hand To Mouth
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品川区荏原に店舗を持つリサイクルショップ「Hand To Mouth」。もともとパタンナーだったオーナーの廣永さんが、全国を旅するなかでデザイン的に惹かれたものを買い付けているそうで、洋服や雑貨を中心に家具や家電まで幅広いプロダクトが並んでいます。「モノを通じて人と出会うための場所」というお店のポリシーと、人同士のつながりを大切にする「Analog Market」のコンセプトが一致したことで今回の出展が叶ったんだとか。棚のレイアウトや置くアイテムのバランスまでデザインし尽くされていて、こだわりを感じました。気になるアイテムについてのエピソードをたくさん教えてもらって、最後はツーショットもパシャ!
03 Neki
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日本橋にある、和のエッセンスを含んだフレンチ料理をナチュラルワインと一緒に楽しめるビストロ「Neki」のブースでランチ。イベントの会場となった国連大学前で、毎週末開催されている「ファーマーズマーケット」のお野菜を使った料理をたっぷりいただきました。この日は天気もよくて、気持ちいい太陽の下でおいしいものを食べて幸せでした。NANAMIちゃんのお気に入りは、バターナッツとモルタデッラのサンドイッチ。野菜も新鮮だからみずみずしくておいしかった〜! 日本橋のお店はもちろん、世田谷代田の駅近くに11月12日(土)にオープンしたばかりの新店「songbook」にも行ってみたい!
04 田苑酒造
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音楽を聴かせながらその振動でお酒を熟成させる“音楽仕込み”。そのパイオニアである鹿児島県の「田苑酒造」と〈オーディオテクニカ〉、そしてJ-WAVE、ミュージシャンといった、「アナログ思想のモノづくり」に共感した4者がコラボし、60周年記念の取り組みとして音楽仕込みの芋焼酎を開発しました。その名も「ANALOG SPIRITS」。普段聴かせるのはクラシック音楽ですが、赤のラベルは藤井フミヤさん、グレーはNulbarichさん(この二組はスタジオ、音響機器ともに〈オーディオテクニカ〉を使って音源を収録したんだとか!)、青は海外のアーティストの楽曲で熟成し、色ごとに楽曲のイメージに合わせた味わいのお酒になっているんだそう。NANAMIちゃんは19歳なので香りだけ。12月に成人したらぜひ三色を飲み比べてみてね!
05 GoldenJoinery
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茶の湯文化が大きく発展した時代に、割れた茶器を修繕する技術が昇華してできた「金継ぎ」。割れたところを漆で接着した後に金を蒔いて仕上げることで、あえて割れ目を目立たせる芸術様式なんだそう。まず無色の接着剤で断面をくっつけたら、金をよく発色させるために境界線に細い筆で赤い漆を塗ります。繊細な作業ですが、NANAMIちゃんは「アイラインを引くときに似ている!」と言いながら、すごい集中力で迷いなく筆を走らせてくれました。最後に太い筆にたっぷりつけた金を、トントン落として蒔いたら完成!
06 atelire Sucre
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Y2Kトレンドに通ずるカラフルで大胆なデザインが、ファッションラバーから支持されているネイルサロン「アトリエ シュクル」もブース出展。 イベント限定の六種類のデザインから選んでジェルネイルを施術できるそうで、お仕事の都合でネイルができないNANAMIちゃんに代わって編集部員Aliyaが体験させていただきました。エアブラシを使って色を重ねることで、ニュアンスのあるカラーグラデーションに。ハートのデザインに色のアレンジを加えてもらい出来上がったのがこちら! 爪が目に入るたびにイベントを思い起こすことができて、かわいい思い出になりました♡
どうしていま
「アナログ」なのか?
“もっと、アナログになっていく。”というテーマはただ昔を懐かしんでいるわけじゃなく、インターネット上だけでは体験し得ないフィジカルでの出会いを大切にすること。「ものづくり」そのものや、「五感を通して心と体で感じること」に特別な想いを持った〈オーディオテクニカ〉と、それに共感した出展者たちが集まる空間はあたたかい空気に満ち溢れていました。会場全体を回って、人と対面で話すことでしか得ることのできない刺激があることを改めて実感することができたので、またこんなイベントがあるといいな!