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東京アートブックフェア 2019で編集部員が手に入れたZINEベスト8!
東京アートブックフェア 2019で編集部員が手に入れたZINEベスト8!

What We Got in TOKYO ART BOOK FAIR 2019.

東京アートブックフェア 2019で編集部員が手に入れたZINEベスト8!

2019.07.25

2年ぶりに開催された日本最大級の祭典「東京アートブックフェア 2019」。
リニューアルされた「東京現代美術館」を会場に、約300組以上のアーティストが出展していました。
個性も彩も豊か、そしてシュールなものからコンセプチュアルなものまでが会場中に所狭しと並び
何万人のお客さんがいたのかまだわかりませんが、とにかく常に満員状態でした。
そんな盛り上がりを見せたブックフェアで、編集部員が実際に購入した作品を一挙にご紹介します!

 

INDEX

  • 01
    REAL RECOGNIZE REAL
    Yuki Kikuchi

  • 02
    Vegan Chinese Food
    RECIPES
    DANNY BROWIEN

  • 03
    游泳ケーキ
    スズキミノリ

  • 04
    amazine
    (Closing Ceremony Issue 2)
    Same Paper

  • 05
    COPY
    JOYCE

  • 06
    LES VENTES SOMBRES
    Shohei Matsuzaki

  • 07
    my GOD
    my ceramics

  • 08
    メガネマスクマグネット
    +缶バッチ

    ドキドキクラブ

01
REAL RECOGNIZE REAL
Yuki Kikuchi

笑って逆立ちするMac DeMarcoは
絶対にいいひと!

Mac DeMarco、The Gardenといったアーティストと親交が深いYuki Kikuchiが、その両バンドのツアー中に撮影した写真で構成されたZINE。まさに彼にしか作ることができないエモーショナルな一冊。“本当に価値あるものは、本当に価値あるものを認識する”という彼らの合言葉を題とし、所謂バックステージのオフショットではなく、どんなときも飾らずありのままの姿でいる彼らを真に捉え、そこにある人間らしい温かさをメッセージに込めています。

Yuki Kikuchi
ライター・フォトグラファーとして音楽シーンを中心に活動し、現行のインディバンドを克明に映し出している。
Instagram @yuki_not_rinko

02
Vegan Chinese Food RECIPES
DANNY BROWIEN

最新の創作ヴィーガンレシピを
知りたいなら。

ニューヨークのZINEコミュニティ、「8-BALL COMMUNITY」がパブリッシャーとなり、作者のDANNY BROWIENが手掛けるヴィーガンレストラン「Mission Chinese Food」のメニューをレシピ化したZINE。 彼のルーツは韓国ですが、あえて中華をテーマにした奇想天外なフュージョン料理を次々と開発しています。その独創性がアメリカではかなり人気なんだとか。日本では定着していないヴィーガンフードの、その最先端メニューを一気に知れることが興味深かったので購入することに。

DANNY BROWIEN
ヴィーガンレストラン「Mission Chinese Food」を手掛け、そのレシピをZINEにしている。
8ballcommunity.club

03
游泳ケーキ
スズキミノリ

かわいい見た目とは裏腹に
作るのがハードな食べ物といえば?

通常レシピ本というものは、その料理の完成形を目指す為にどのようにして作るのかを順々に示した書物ですがこの『游泳ケーキ』はひと味違うのです。なんとほぼ毎回、どこかの工程で失敗しちゃうんです(涙)。そして“今日の反省”コーナーでその失敗をちゃんと振り返っていると。なんだかスズキさんの自由研究みたいで愛おしい。ケーキってかわいい見た目してるけど、作ると難易度が高いしどこかの悩める女子みたいに繊細な食べ物なんだな〜。

スズキミノリ
かわいいケーキを作ることに勤しみ、そのとき失敗したことを正直に振り返りながら日々学んでいる女の子。
Instagram @youei_suzuki

04
amazine
(Closing Ceremony Issue 2)

Same Paper

パロディ元をも唸らす
ハイセンスなエディトリアル。

最近中国のアート・ファッションシーンがかなり尖ってて勢いがあると思うのです。この『Closing Ceremony』もとくにそうで、『amazine』という一見危ないパロディをテーマにしたフォトマガジンも、恐らく実際にamazonで取り扱ってそうな日用品やあの象徴的な梱包材を使ったエディトリアルが主で、そのクオリティの高さ故に本国の上海のamazonがコラボを熱望するくらい、アングラの一部のひとだけがハマっているのではなくメイン層も心打たれる一冊となっています。

Same Paper
写真家Xiaopeng YuanとグラフィックデザイナーYijun Wangによって2013年に設立された上海の出版社。
samepaper.com

05
COPY
JOYCE

写真とイラストの境界線を取っ払った
新しい試み。

リアルな人物の描写とその表情にマッチしたイラストや写真を組み合わせたコラージュ作品集。緻密なタッチで細かな顔の表情まで(しかもどこかメランコリーな)表現するスタイルは、どことなく日本のアニメーションからの影響も感じられました。作者のJOYCE曰く、最近はMark Redito、Qrion、Tomppabeatsなど様々なアーティストのジャケ写も手がけているとのこと。

JOYCE
LAを拠点に活動しているイラストレーター。
Instagram @kikkujo

06
LES VENTES SOMBRES
Shohei Matsuzaki

せっかくなら台湾で
現地飯も食べたいー!

ところで、ルーロー飯とジーロー飯の違いってなんだかお分かりですか? 前者が豚で後者が鶏をメインにした台湾のソウルフード。で、これらを限りなく本場の味に近い形で作れるレシピを松嵜翔平さんが教えてくれています。どちらも重要なのはエシャロット、そしてルーロー飯は香り強い八角が入った五香粉。韓国に行くとどこでもキムチの香りがするように台湾にも独特な香りがあるんですが、今回ルーロー飯を作ってみたとき初めて知りました。その正体が八角だったんだと!

Shohei Matsuzaki
東京と台北をベースにモデル・俳優として活動。現在は『テラスハウス TOKYO 2019-2020』の住人でもある。
Instagram @matuzakishohei

07
my GOD
my ceramics

頭のなかにあるイメージ可視化する、
小さな創造神がここに!

首にかけられるZINEという斬新さに惹かれて購入。ぺりぺりっと開封してなかの小さな冊子を覗いてみるとそのヴィジュアルのかっこよさに度肝を抜かれました。どうやらこの作者であるmy ceramicsはご夫婦で活動しているそうで、ふたりがまさに共同体となって意識を共有し、いままで目にしたことのないイメージをオブジェ、写真、そしてそれを編纂した小さなZINEのなかで表現しているのです。このZINEに登場するオブジェは実際に購入することもできますよ!

my ceramics
大阪在住のクリエイティブな夫婦。写真、デザイン、オブジェの制作すべてを彼らが手掛けている。
www.myceramics.co

08
メガネマスクマグネット
+缶バッチ

ドキドキクラブ

あなたは街でこの存在に
気付くことができますか?

メガネマスクってワンワードがまずジワる。そして、このナイスなおばさんに出会えたドキドキクラブの方が羨ましい。というのは間違ってますね。きっと街にメガネマスクはたくさんいるんですよ、ただ私たちが見落としているだけで。そんなメガネマスクを集めたZINEもあるのですが、このパッケージ化されたマグネットの方にときめきました。ちなみに他のシリーズもあって、どれも相当おもしろいので是非一度彼のインスタグラムを覗いてみてください。

ドキドキクラブ
普通に生活してたら見逃してしまうような世のなかのシュールな瞬間を捉える鬼才。
dokidokiclub.thebase.in