海外では街にアートが馴染んでいて、生活の延長線上にあると感じるけど、日本だとどうも崇高な趣味のように捉えられてしまうことってありますよね。その違和感を払拭する新たなアートフェア「EASTEAST_」が始まります。

コレクティブやギャラリー7組が連携して開催するというフォーマットで、馬喰町にリアルな会場を設けつつ（事前予約が必要）、さらに3Dスキャンによるオンラインビューイングを開催。オンラインのみで参加可能なコンテンツもあって、実際に手にとるだけじゃなくて、PCやスマホ上でしかできない「体験」もあるという仕掛けがうれしいじゃないですか。

CALM&PUNK GALLERY （ARTIST：宮澤 謙一）

island JAPAN （ARTIST：松下徹）

日本のアートシーンはファッションやストリート、オタクカルチャーなどと混ざり合いながらガラパゴス的進化を遂げたのに、ひとたびアート市場で公開されると作品の背景にある温度やエネルギーが半減してはいないか。これのような疑問を持ったコレクティブが集まるアートフェアだけに、ただ鑑賞する・購入するだけじゃなくて各作品へのアーティストの考えや各カルチャーシーンについて観客に“伝える”ことを目的とするんだそう。

PARCEL （ARTIST：小畑多丘）

ちなみにリアル会場の展示はPeatixによる事前予約制ですがすでに埋まり気味。6月25日（木）19時からはコムアイさんと一緒に全作品を見るオンライン・ギャラリーツアーの配信があるのでお見逃しなく。