突然ですが、“マスクメイカー” という職業をご存じでしょうか。読んで字の如く “マスクを作る人” という解釈で間違いないのですが、そうは言っても新型コロナで常に身につけていた不織布のあれではありません。「タイガーマスク」のマスク、「スパイダーマスク」のマスク、つまりは仮面のこと。それを作り続けるアーティスト・村山 伸さんの展示会「Poetry in Losing」が、レザーブランド〈エンダースキー​​マ（Hender Scheme）〉が運営するオルタナティブスペース「隙間」にて開催中です。

ちなみに気になって彼のインスタグラムを見たところ、唯一無二と絶賛できるハイクオリティなマスクだらけでした。何より、普段私たちが身につけているブランドアイテムで作られていることに驚きです。

しかしながらこれ、斬新ゆえに購入した人は何に使っているの？と気になるところではありますが、ファッションに取り入れようと、何かの衣装にしようと、インテリアとして活用しようと、それはひとりひとりの自由であり全て正解ということにしておいて、個人的には身近にあるアイテムを使ってここまで仕上げる過程や発想に、ただならぬ魅力と興味が湧いてきます。そうです、これぞ芸術ってやつです。

15年住み続けたニューヨークを離れ、活動拠点を日本に移した村山さん。今回の展示会は日本で初の開催となります。一体どんなマスクに出会えるのか、このイベント、かなり気になります。