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2021.6.1 Tue

Talk About The Dope Sounds. #03
grooveman Spotの
日日是好メロディ。

write_ Sakuo

Talk About The Dope Sounds. #03 grooveman Spotの日日是好メロディ。

きらめく星が都会の夜空では見えにくいように、心を打つ名曲も情報の煙霧にかすれて届きにくい。古今東西の音を聴き、自らも曲を鳴らし作る匠人 grooveman Spot に学ぶ音楽の楽しみ方。いまこの時代に耳を傾けたいメロディを、私的な観点とイマジネーションを持って紹介する、きわめて内輪的な音楽談義。

Special Thanks_Proceed Music Store

#3 愛すべき韓国と仲間たち。

編集部:前回の「ヒップホップだけどサビが歌の曲」が、一部の好事家の間で小さく話題になってたみたいで、行く先々でおもしろかった!とお声がけいただきました。いやいや、ホントにありがたいことです。というわけで、今回も話題になるように満を持して、我々が大好きな韓国の曲についてお話できればと思っています。ちなみに、せっかくなので全文を韓国語に訳したバージョンも作っていますので下のリンクからどうぞ。ではグルスポさんよろしくお願いします!

韓国語バージョンはこちらから 한국어 버전은 여기를 클릭!

グルスポ:アニョハセヨ~! 韓国語バージョンいいですね! 韓国の友達にぜひ読んでもらいたいです。そしたら、まずは僕と韓国のつながりから話していきましょう。すべてのきっかけは8BallTownのラッパー / シンガーのキリンが始まりです。

編集部:そうですよね。第一回目の記事でもおっしゃってましたね。

グルスポ:FNCY(ファンシー)のゼンラロックくんが韓国とのパイプを掴み始めたころに、韓国にキリンっておもしろいやつがいて、今度一曲作ることになったんですよ~って。で、キリンはニュー・ジャック・スウィングな曲をやりたいと。日本でニュー・ジャック・スウィングと言ったらgrooveman Spotしかいないでしょう! という流れで僕のところに話がきました。

編集部:それっていつごろの話ですか?

グルスポ:確か2014年? 2015年くらいだったかな。それでできた曲が『PURPLE JACK CITY』です。で、それからキリンとも連絡を取るようになって、僕が韓国にいくときは遊んでもらったりして、そのうち彼の周りの友達もどんどん紹介されて。この一曲のおかげで本当にいろいんなアーティストと仲良くなれました。

編集部:8BallTownってキリンが作ったレーベルなんですか?

グルスポ:彼が中心になってるアーティスト集団なので、そう言っていんじゃないですかね。トラックメイカー、ラッパー、シンガーなどなど、ここの人たちがみんなすごいんですよ。才能がすごい。日本での知名度はまだまだかもだけど、韓国だとかなりの人気者ですから。メジャーからアンダーグラウンドまで幅広く活躍してるアグリーダックや、僕も大好きなデビータなんかもキリンの仲間ですし。あ、そういえば4人で撮った写真がありますよ。

左から、アグリーダック、デビータ、グルスポ、キリン。

編集部:おおー! これは良い写真ですね。うらやましいな~。

グルスポ:それで言うと、キリンやアグリーダックは、ジェイ・パークともやってますからね。

編集部:ジェイ・Zが代表を務める「ロック・ネイション」唯一のアジア人アーティストにして、人気レーベル「AOMG」、「ハイヤー・ミュージック・レコーズ」の創設者、そして2PMの元リーダーですね。ジェイ・パークは日本でも人気ですよね。無条件でかっこいいし、スーパースターですよ。

グルスポ:そうなんですよ。そんな雲の上のような存在のジェイ・パークとも仲良しで、彼は忙しいから可能性は低いけど、タイミングが合えば会えるよ!ぐらいに言ってました! なぜ僕がこんなに韓国と韓国のアーティストにハマったかと言うと、コミニュティが密でいろんなつながりがおもしろいなって思うのと、自分もそこに入れてもらえるというか、会えちゃうんじゃないかって錯覚しちゃうんですよね。韓国ドラマ観ててもそう思うんですけど、みんな友情とか義理人情に熱くて、人としてすごく良いんですよね。そういうのって国民性なんですかねえ?

編集部:それすごくわかります。自分も一昨年に取材で行ったときにすごく良くしてもらって、その人たちとはいまでもインスタでつながってますもん。

グルスポ:有名無名は関係なく、おもしろい人たちが固くつながってかっこいいことをやっている。そこがすごいんですよ。…こういう話をしだすと止まんなくなっちゃうので曲いきましょう(笑)。

DeVita / Sugar (Puff Daehee Mix) feat Ugly Duck

編集部:出ました! グルスポさんが大好きなデビータですね。

グルスポ:この曲はオリジナルのリミックスバージョンなんですけど、クレジットにある「Puff Daehee」というのは、キリンの別名義です。

編集部:何て読むんだろこれ? パフ・ダヒー? パフ・ダディ的な感じですかね(笑)?

グルスポ:実はこの曲を聴いてデビータを初めて知ったんですけど、誰だこの子は? 素晴らしい! てゆーか、キリンとアグリーダックがやってるなら、もう仲間じゃないか!と(笑)。で、どうしても自分でもリミックスしたいから曲を送ってくれとお願いして。それでできたのが『Sugar (grooveman Spot Mix) 』です。この曲がきっかけになって、さらに彼らと親密になりました。僕は自分のことを8BallTownの日本支部だと思ってますから(笑)。

編集部:なるほど(笑)。

グルスポ:8BallTownつながりで他に挙げるなら、ブロンズというプロデューサーが、FNCYの『今夜はmedicine』をやってたり、逆にブロンズのアルバムの中の一曲をG.RINAさんがやってたりもしますね。

02 Bronze / Rendezvous feat. G.RINA

あとはSFC.JGRもすごく良いです。彼の声がシルキーでセクシーで、女子には危険ですよ(笑)。声は甘いのに普通にストリートファッションな感じで、そのギャップも良いんですよね~。

03 SFC.JGR / To the End

編集部:こうやって聴くと、8BallTownってやっぱりイケてますねえ。

グルスポ:きっかけがここだったのもあるんですけど、それを差し引いてもやっぱりかっこいい。彼らの話とか曲とか挙げ出すとキリがないですね~。

04 Slom / 5:30AM

グルスポ:スロムはいまはLA在住?の実力派プロデューサーなんですが、この曲はインストのヒップホップで、J・ディラとかジャジスポにつながるような気持ち良さがあって好きです。以前にYonYonちゃんと向井太一くんが一緒にやってた『Period(過程)』という曲があって、その曲をスロムが作ってるんですが、実は僕はこの曲でYonYonちゃんのことを知ったんです。

編集部:あ、そうなんですね。

グルスポ:そうなんですよ。そしたら最近だとスロムがSIRUPのリミックスをやってたりして、つながってるなあと。このへんの縁はきっとYonYonちゃんの力ですよね。さらにつながりを辿っていくなら、ジェイ・パークの「AOMG」の筆頭格のフーディもすごくかっこいいんです。けっこう前からチェックしててすごく好きなんですが、一度「AOMG」で見かけた時は緊張しちゃって何も話せませんでした(涙)。今回選んだ『Why』もスロムが作っていて、最近のスロウR&Bテイストで気持ち良い曲ですね。

05 Hoody / Why feat. George

編集部:良いアーティストがいっぱいいすぎて追いきれないです!

グルスポ:本当にそう! 例えばSpotifyの関連アーティストで出てくる曲を聴いてると、この人も良い! こんな人もいたんだ! ってキリがなくて寝れなくなっちゃうんですよね。それで調べていくと想像以上にフォロワーがたくさんいたり、すごく有名な人だったりして。でも、なぜかそのへんに普通にいるっていうか(笑)。韓国って一体なんなんだろう!?

編集部:韓国マジックですね(笑)。

グルスポ:あと僕はそんなに若いシーンとはつながってないんですが、インスタを介して仲良くなったアーティストでダウルというのがいて。僕が去年のベスト10に選んだ曲に彼の『For Us』があって、初めて聴いたときこれを作ったのが韓国人とは思わなかったんです。

06 Daul / For Us feat. THAMA

編集部:あ~これは気持ちいい曲ですね。グルスポさん大好きな感じじゃないですか(笑)。ダウル本人から最初にコンタクトがあったんですか?

グルスポ:僕が先に彼をタグづけして投稿したら、サンキュー!ビッグファンです! とメッセージが来て、それからいろいろと連絡を取るようになりました。そうそう、彼は去年出たマイダスハッチの『In Touch』のリミックスをやってて、これがまた超イイんですよ。こっちがダウルバージョンです。

編集部:え? そうなんですか? (…YouTubeで確認して)うわ~本当だ。かっこいいー!

グルスポ:でしょ~。これDJでかけてモテたい! 多分マイダスハッチが韓国ツアーとかで来たときに接点があって、何か一緒にやろうよってノリで実現したのかなーと(妄想です笑)。韓国のアーティストってかなり精力的に海外の人と曲を作ってて、そういうところもうらやましいですね。例えばクラッシュのこの曲なんかは、まさかのジョイス・ライスとデヴィン・モリソンと一緒ですから。すごすぎるでしょ!

07 Crush / Lookin 4 feat, Joyce Wrice&Devin Morrison

編集部:これは、またしてもグルスポさん大好きすぎるやつじゃないですか(笑笑)!

グルスポ:いや~くやしくてしょうがないです(笑)。韓国のシンガーは英語をしっかりと話せる人が多いんで、英語で歌っても違和感ないんです。さかのぼるとBoAなんかも英語バージョンの曲ありましたよね?

確かに。そもそも韓国のこういうR&B的ムーブメントってどこからスタートしたんでしょうね?

グルスポ:R&Bと言って良いかはアレですが、何となくBoAだったような気がしますね。いま見ても良い意味で見慣れたコリアンガールって感じでかわいいし歌がうまい! 韓国のアーティストはアイドルからアンダーグランドまで圧倒的に技術がすごいなって感じます。

編集部:技術って言うと?

グルスポ:歌の技術、ダンスの技術ですね。日本のアイドルっていまだに秋元康プロデュースとか、ジャニーズってイメージが僕はあるんですが、例えばSMAPの中居くんみたいに歌唱力がなくても人気者みたいな。そんな人もいますよね(笑)。

編集部:まあ確かに。ダンスだってみんながみんな上手い感じしないですしね。

グルスポ:で、僕が大好きなペ・スジの話なんですけど(笑)。

編集部:出た! ペ・スジ好きだな~(笑)。

グルスポ:彼女はMiss Aというアイドルグループにいたんですけど、日本で例えるならAKBクラスのトップアイドルグループなんですかね? そのペ・スジがですよ。自分のインスタでダニエル・シーザーの『Best Part』をさらっと弾き語りするんですけど、これが超超超上手い! もうたまんない歌声で。だって考えてみてくださいよ? あっちゃんがこんなことしますか? できますか?

編集部:イヤ、無理でしょ(笑)。

グルスポ:ですよね? やんないでしょ? それをごく自然のやってしまう ペ・スジ。いや~そういうところ好きだな~。本当にイイな~。

こちらがグルスポさんが悶絶した投稿。原曲と聴き比べてみてください。確かに超上手い!

グルスポ:で、アイドルの曲で言うと、もうひとつすごい良いのがあって、BTSなんですけど。僕は全然くわしくないんですけど、この曲はめちゃくちゃ好きで聴いてます。

08 BTS,Juice WRLD / All Night (BTS World Original Soundtrack) pt.3

グルスポ:これを教えてくれたのはオカモトレイジくんで、彼が仙台に来てDJをしてたときにかけてて、何コレ? すごいかっこいいぞ! と思って聞いたら「あれBTSっす!」って教えてくれました。速攻で買いましたね。もはや韓国の曲とは思えないクオリティ。それともうひとつ、ちょっと前のやつなんですが、韓国のミュージックシーンでもかなりキャリアのあるシンガー / プロデューサーのひとりでもあるチンボの曲なんですが、彼のこの歌の節がKARAの曲らしくて。今回その話をしようと思ってKARAをひたすら聴いてたんですが…しんどくなっちゃって諦めました(笑)。どなたかKARAにくわしい人教えてください。

09 JINBO The SuperFreak / Damn

編集部:これはKARAファンじゃないとわかんないですねえ(笑)。

グルスポ:チンボのこの曲は日本では僕がいちばんかけてると思いますね。この曲とニヴェアの『Laundromat』って曲をミックスするのが最強だなといつも思っています。

編集部:ニヴェア懐かしいですねえ。音もあのころのスロウなR&B感があって心地いい。

グルスポ:で、話は変わるんですが、日本人のシンガーで韓国からオファーが来てやってる人って実はあまりいないんです。僕とかミツ・ザ・ビーツ、ブダモンクみたいにビートを提供するってのはよくあるんですが、シンガーはあまり聞かないなあって。

編集部:そうかもですね。パッと思い浮かばないかも。

グルスポ:僕はその壁を切り開いたのって、eillちゃんだと思ってるんですよ。

編集部:そう来ましたか! グルスポさんも曲作ってますよね。

グルスポ:eillちゃんってもともとは普通の韓国が好きな女の子で、10代の頃から韓国の音楽とかファッションとかカルチャーを掘ってたらしいんです。ついには好きすぎてひとりで韓国旅行行ったり。で、僕が彼女を初めて知ったのがサウンドクラウドで聴いた『721』って曲なんです。

くわしくはこちらの記事をどうぞ。

グルスポ:これがね~良い曲なんですよ~(しみじみ)。最初に聴いたときに、あ!韓国? って思ったんです、歌上手いな~って。当時はまだ18歳くらいだったそうですよ。

編集部:これ覚えてます。頭の歌い出しから引き込まれますよね。

グルスポ:何て言うかゼンラロックくんとキリンや8BallTownから始まった縁が、実は周辺でいろいろとつながっていて、それがさらに絡み合っていく感じが、うまく言えないんですけど本当にすごいなあと。

編集部:いや~本当におっしゃるとおり。韓国行きたいですね~。

グルスポ:そうですよね~。僕なんて家でマッコリ飲むためにステンレスのマッコリグラス買っちゃいました。あと銀の箸とスプーンも。一昨日はトッポギ作ってチャミスル2本飲んだらベロベロになっちゃって、22:30に寝落ちですよ(笑)。

編集部:チャミスルやばいですよね。いまって『梨泰院クラス』とかの影響で若い子もチャミスルをすごい飲むじゃないですか。去年末の編集部の忘年会は韓国料理だったんですけど、盛り上がりすぎて7人でチャミスル30本くらい飲みましたからね。ほぼ全員撃沈ですよ(笑)。

グルスポ:甘い!ってやつですね。ドラマとかだとみんなクイっと一気飲みしてるじゃないですか。あの感じでどんどん飲んじゃうんですよねえ。

編集部:そう。あれって本当に正しい飲み方なんですかね? 韓国に行ったら正しい飲み方をレクチャーしてもらいたいですね。てゆーか韓国の人たちって基本的に何飲むんですか?

グルスポ:向こうの友達はやっぱりビールとチャミスル飲んでましたね。でもクラブとかだとみんなスーパードライを飲んでるんですよ。

編集部:そうなんですか? なんで日本のビール?

グルスポ:なんか日本のビールがいちばん美味しいんだって言ってました。小瓶のスーパードライが良いって。でも韓国ビールで「cass」ってあるんですけど、すっごい薄いやつ。若い子はそれにチャミスルみたいな焼酎を割って飲むみたいなこともやってて、僕も飲んでみたんですけどぜんぜん美味しくなかったです(笑)。

編集部:でしょうね(笑)。

グルスポ:また脱線しちゃいましたね。若い世代で気になってるのは、読み方がわかんないんですがブリリアントで良いのかな? 彼もサウンドクラウドでチェックしてて知ったんですが、もう才能がズバ抜けててすごいんですよ。

10 BRLLNT / 7 feat, DUVV

グルスポ:あまり情報がないんですけど、キリンが言ってたのは、海外のプロデュースで一曲オファーが来て、それがすごい流行って人気が出たと。何でこんなに有名になったんだろう?(カチャカチャ…検索中)え!? クリスティーナ・アギレラの『Like I Do』のプロデュースやってますね。ブリリアントとアンダーソン・パークでやってるってことか。そりゃ人気出るはずですねえ。なかなかできないですよこんなのは、うらやましいな~。

編集部:お次はキリンの『MARGARITA』ですね。これ最高!

11 Kirin / MARGARITA

グルスポ:またしてもキリンに戻るんですが。僕らの世代にはR・ケリーっぽい懐かしさというか、90~00年代みたいな感じが心地良いですね。彼は80~90年代のR&Bやハウスの雰囲気が本当に好きなんでしょうね。こういうテイストの曲をわざと作ってますし。

編集部:でもこういうちょっと懐かしいテイストの曲って、日本のクラブシーンだとまだまだ流行ってない印象なんですがどう思います?

グルスポ:そうかもですね。例えばLAの人気レーベルの「soulection」あたりを聴いてても、もっと新しい音っていうか、トレンド思考な方向性ですよね。そういった意味では、韓国のこの感じは独特なカルチャーと言えるかも。先に紹介したフーディの『Destiny』って曲も、めちゃくちゃそれっぽくて良いんですよ。これもあのころのヒップホップかつR&Bをストレートに表現しててかっこいいです。しかもこれ同じ曲でジェイ・パークが歌ってるやつもあります。それが『Limousine』ですね。

編集部:本当だ! これはどちらもかっこいい!

グルスポ:僕はあまりくわしくないんですが、チャ・チャ・マローンってプロデューサーの曲で、彼はジェイ・パークの幼馴染みらしいですよ。

※編集部でいろいろ調べたところ、チャ・チャ・マローンはシアトル出身の歌手 / プロデューサーでジェイ・パークと一緒に「AOMG」、「ハイヤー・ミュージック・レコーズ」を立ち上げた人。韓国のこの手の音楽をよく聴いてる人だったら、曲の冒頭などで流れるサウンドタグで「I Need a Cha Cha Beat Boy」というのを聴いたことがある人も多いと思いますが、それらはすべてチャ・チャ・マローンがプロデュースしてるんですね。いくつかピックアップすると…

ジェイ・パーク『All I Wanna Do』。これ曲もダンスもかっこよすぎて鳥肌もの(涙)。

フーディの『HANGANG』。

ベクヒョンの『Stay Up』。

という感じです。つまりチャ・チャ・マローンは人気プロデューサーにして、チェックしておくべき重要人物ということですね!

グルスポ:こういう曲を聴くたびに思うのが、安室奈美恵とか浜崎あゆみがこういうの歌ってたら最高だったな~と。韓国だと国民的なスターの曲がしっかりヒップホップ・R&Bしてるんですよね。日本だとなかなかそういうのがないなあって。なんでなんだろう?

編集部:そういえば、ジェイ・パークってキリンとアグリーダックとやってるのありますよね?

グルスポ:「オヌル ッパム ネ~」ですね。『Tonight』。これも最高! 以前に8BallTownのライブを観た時にこの曲でみんな手あげて歌ってました!一体感がすごい!

編集部:それで言うならデビータとやってる『Movie』も“あのころ感”があって最高ですよね。

12 Puff Daehee / Movie’ feat DeVita

グルスポ:これもドンズバの00年頭のR&Bって感じで安心して踊れるなあ(笑)。いまでもフロアを沸かせられると思いますね。またキリンの話になっちゃうんですけど、彼がやってることって、韓国のヒップホップ・レジェンドのDEUX(デュース)っぽさをいまに継承してるっていうか、当時のかっこよさを蘇らせてると思うんですよね。

編集部:DEUXの『In Summer』ですね。これは本当に名曲すぎ! 韓国人はみんな好きな曲らしいですね。そういえば、DEUXのベスト盤がアナログで去年出たんですけど、瞬殺すぎて全然買えなかったんです(涙)。

グルスポ:これ韓国でも買えないんですかね?

編集部:買えないと思いますね。発売日に韓国のレコード屋のインスタの投稿で知って「やっべぇマジかよ!?」と思って、速攻で現地の友達に連絡したけどもうダメで。Discogsにも全然出てなくてあっても手が出ない値段(涙涙)。韓国のどなたか譲ってください!(切望)。

グルスポ:でもこの曲ってモロのニュー・ジャック・スイングじゃないですか。それがこんなに人気があるって、日本じゃ考えられないっていうか。実は以前にニュー・ジャック・スイング全盛期のころの曲で、日本でそれっぽい曲って何だろう? と思って探したことがあるんですけど、調べれば調べるほど当てはまる曲がないんですよ。

編集部:う~む確かに。パッと思い浮かばない…。

グルスポ:そうやって絞り込んでいくと、SMAPの『$10(テンダラーズ)』とか? いやいやあれはちょっと違うなあ。となると、ブラックビスケッツの『スタミナ』がいちばんニュー・ジャック・スイングしてるな、とか。

編集部:ブラピと言ったらこっちですよね(笑)。

グルスポ:でも当時の日本のメジャーシーンにおけるニュー・ジャック・スイングの立ち位置って、本当にそのレベルなんですよ。つまり逆を返すと、DEUXの『In Summer』がいかにすごいかって話です。この曲が入ってる『Rhythm Light Beat Black』ってアルバムは94年のリリースなんですが、クラブミュージックに特化してる作りで、当時のMCハマーっぽさもあるし、スクラッチもいっぱい使ってるんですね。

編集部:うんうん。

グルスポ:何が言いたいかというと、これってヒップホップとしてアンダーグラウンドな認知のされ方になってもおかしくないはずなのに、しっかり大衆に受け入れられてて、いまでもちゃんとみんなの記憶に残ってて、とても人気があるわけです。ということは、94年の時点で韓国人の音楽レベルがものすごく高かったってことですよ!

編集部:なるほど~。言われてみると納得かも。

グルスポ:おそらくですが、洋楽を聴いてる人の数が日本に比べて圧倒的に多かったのかもしれないですね。海外のトレンドをすんなり受け入れてたというか、若いときから良い曲をたくさん聴いてたから、こういう曲もちゃんと流行ったんでしょうね。

編集部:鋭い考察!さすがです! いや~盛り上がっちゃって収まりきらないですねえ(笑)。もう韓国のアーティスト呼んで、みんなで渋谷のVISIONとかでパーティやりたいですねえ。

グルスポ:おおおーーー! それはやりたい! 8BallTownで呼んだら来てくれるかな? FNCYと僕も一緒に!

編集部:東京で8BallTownのアーティスト観たいですねえ。

グルスポ:ジェイ・パークも来ないかな~?

編集部:それはさすがに無理なのでは(笑)。

グルスポ:せめてデビータちゃんには来て欲しい!

編集部:でもその前にみんなで韓国遊びに行きたいですね。

グルスポ:そうですねえ。まずはそっちが先だ。コロナが明けたらすぐに行きましょう!

PROFILE
grooveman Spot

音楽とスポーツをこよなく愛する『女性に優しいハードコア集団』JAZZYSPORTに所属するDJ / トラックメーカー / プロデューサー。国内外のさまざまなジャンルのアーティストの楽曲やリミックスを手がける。Netflixオリジナルの韓国ドラマ『悪霊狩猟団:カウンターズ』に出てくる「ククス」という、うどんのような食べ物。これがとても美味しそうで自分で作ってみたが、正解がわからなかったとか。次回韓国に行ったら食べてみたいそうです。
@groovemanspot